文化財紹介

石佛大日如来 (土浦市指定文化財)

寛文十三年(1673)の造立。智拳印を結んだ金剛界大日如来で、船型光背の浮き彫り立像。金剛界大日如来としては市内最古になる。 「奉造立本尊二世安楽処」との銘文がある。石質は安山岩。

絹本両界曼荼羅 (土浦市指定文化財)

この種子曼荼羅(各尊を梵字であらわす形式)は、黒色の絹本に截金と金泥を併用し、大日如来を中心として、金剛界には1,464体、胎蔵界には414体が描かれている。

制作年代は鎌倉末期といわれる。

縦88×横39(cm)

掛軸・篭天神名号 (土浦市指定文化財)

当山ゆかりの小田天庵公(氏治)が天正三年(1575)に寄進したもの。

竹をすだれ状に細工した「南無天満天神」の草書体の6文字は、尊円法親王(伏見天皇第六皇子御家流の始祖)の真筆を模写したものと伝えられている。

寛保三年(1743)8月2日に補修したとの記録が残っている。天正三年は天庵再挙の旗挙げの年であり、小田家復興の意をこめて武運長久の祈願のため寄進されたと言われている。

縦150×横32(cm)

古文書・小田孝朝下文(土浦市指定文化財)

南北朝時代の応安七年(1374)に書かれたもので、小田家第八代城主孝朝公の黒印状。 古文書としては土浦最古。

文書左下の「左兵衛尉孝頼」名は小田孝朝の右筆である。

この頃、孝朝の帰依を受けた今泉寺は永国よりつくば市西平塚に移転し、羽黒山今泉院大聖寺と号した。

山門「羽黒山」山号額

昭和十一年に檀徒、鶴町運衛氏より寄進されたもの。書は茨城県牛久住の小川芋銭画伯、刻は大分県中津住の田原東窓師。 平成七年の解体修復工事以降は本堂内へ保管しており、現在山門にはレプリカが掛けてある。

縦104×横295(cm)

四脚門「大聖寺」寺号額

昭和八年に檀徒、鶴町運衛氏より寄進された。書並びに刻は田原東窓師。

縦81×横184(cm)

「長柄の朱塗の御駕篭」

当山で江戸期に使用されたもの。往事の格式を物語っている。


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